たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】02/01更新について

あやしい古典文学の壺】に、次の二編を追加しました。

「水汲み少女」「枝から下がる足」:
ただ姿が見えるだけ、声が聞こえるだけ、といった幽霊や妖精が好きです。そんな話の何が面白いのか、との意見もあるでしょうが、私は惹かれます。ちなみに、私が林の中の小川を撮った一枚の写真には、川岸に四歳くらいの女の子がしゃがんでいます。ほかの人に見せても、なぜか女の子は見えません。だからどうというわけではないのですが、その写真をとても大切なものに思っています。

ハルさま:
>静岡県には、60㎝の鯛焼きがありますよ。
写真を見ました。これはまた、想像以上に造形的な…。とろろ汁の丁子屋の近くですね。

まねき屋さま:
>束ねられたとしたらウマノケタケと言うキノコが考えられます。
勝手ながら書き込みを期待していました。拝読の上で考えるに、見た目でいえば、ウマノケタケのような気が…。でも、冬の屋内で発生するものなのか、疑問でもあります。いずれにせよ、当時の人々が盛った話なんでしょう。ところで、ついでにいろんな茸の写真を見たんですが、スッポンタケというのにちょっと感動しました。

【座敷浪人の壺蔵】01/21更新について

あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。

海神」:いわゆる海底人の仲間でしょうか。以前「あやしい古典」では、「海人・鮫人」(No.859)というのを紹介しています。

猛魚」:涎を吐いて動物を倒すあたり、コモドドラゴンを連想させますね。魚ではないですが、けっこう泳ぎますから。このラカルトにかぎらず、海の怪物の伝説は非常にたくさんあります。クラーケンなんかもすごいし、「あやしい古典」では「鯨を呑む大魚」(No.86)で、体長一万メートルの「おきな」という魚の話を載せています。

ハルさま:
>上野饅頭:…情景を思い浮かべながら読むと、落語みたいな世界です。
情景が瓦版のイラストのように想像できますね。ところで、現在のとらやについて調べてみたら、ここに出てくるような大饅頭ではないですが、「蓬が嶋」という最大サイズで1㎏強の饅頭があるようです。

【座敷浪人の壺蔵】01/11更新について

あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。

備えあれば…」:ここまで痛い体験はあまりないにしても、オートロックで自分を閉め出したことなど、身に覚えのある人も少なくないでしょう。

南都の臆病者」:誰でも臆病なのです。臆病の現れる場面が人それぞれだったり、後に尾を引く度合いがさまざまなだけだと思います。臆病者を笑うのはかまわないけど、その時は自分をも笑うつもりになるのがいいかもしれません。

sakaさま:
元号・地名・度量衡・貨幣など、補注がほしいとの要望は理解します。しかし当サイトでは、文面が煩雑になるので補注は入れない、という方針で長年やっています。ご了承くださいますように。

【座敷浪人の壺蔵】01/01更新について

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あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。

鏡餅に髪が生えた話」:黴か茸か粘菌か、はたして何でしょうね。ともあれ、その鏡餅をどうしたか。たぶん髪の毛をむしり取ったうえで食べたと思います。

上野饅頭」:四十七人に平らげられたから吉良上野みたいな饅頭だと…。話が出来過ぎている感もあります。

ハルさま:
>酔ってよろけて側溝に落ちたり…
そうですよねえ。粗忽な振る舞いで、悪くしたら命を落としたかもしれない経験は、私にも一度ならずあります。

【座敷浪人の壺蔵】12/21更新について

あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。

酔死」:いやはや、なんとも…。

助っ人三平」:年末を飾るべく、ちょっと派手なのにしました。ストーリーは他愛ないものです。三平カッコイイ! なんて思っていただけたら、それでいいです。

今年の更新はこれで終わりです。この一年、私としては、本も出したし、サイトの引っ越しもしたし、それなりの成果はありました。来年はとりあえず引っ越しの後始末をして、そのあと本もまた出せたらいいな、などと考えております。
引き続きよろしくお願いいたします。