たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】3/01更新について

あやしい古典文学の壺〕に以下の2編を追加しました。
子供の顔」:「通り悪魔」といって、ふと人の心を襲って狂乱させる怪があります。これもそうかもしれませんが、そのあと実家に逃げ帰って平然としているさまが不気味です。
脳中に入る幻人」:高度情報化社会の圧力に晒され続ける昨今を思えば、他人事ではありません。ううむ、転地したい。それも無駄か。
ハルさま:
>蛇が悶々 :女性が夢で呼んだのか、…
そうか、その捉え方があるのか。

【座敷浪人の壺蔵】02/21更新について

あやしい古典文学の壺〕に、以下の二編を追加しました。

「蛇が突撃」「蛇が悶々」:
例を挙げるまでもなく、蛇にまつわるこの手の話は神話の昔から数多く語られてきました。思えば蛇というのは不思議な奴で、あえて足を放棄したことで自由自在を得たかのごとく、地上において爬虫類第一の繁栄を謳歌するばかりか、人の精神の裡にまで跳梁跋扈しているのです。まァそのさまは、人の想像力の糧ともなっているわけですが。

ハルさま:
>逆に、後鳥羽上皇だったりして。
激情型ですからねえ。やりかねん…。

【座敷浪人の壺蔵】02/11更新について

あやしい古典文学の壺〕に、次の二編を追加しました。

重いうわばみ」:
ここはひとつ、右に左に首を打ち振ってパクパクと景気よく人を呑む大蛇を空想しましょう。現実世界で確認できる大蛇はせいぜい体重数十キロ、全然信頼できない情報でも「三百キロの大蛇がいた」という程度で、家を押し潰すには物足りないです。こんな動画を見つけましたので、参考までに。
https://www.youtube.com/watch?v=fEY26tF6d7Q

重い怪人」:
この荒ぶる怪人は何者か。御影堂の上に現れたということは、もしかして親鸞聖人その人…、いや、まさかとは思うが…。

【座敷浪人の壺蔵】02/01更新について

あやしい古典文学の壺】に、次の二編を追加しました。

「水汲み少女」「枝から下がる足」:
ただ姿が見えるだけ、声が聞こえるだけ、といった幽霊や妖精が好きです。そんな話の何が面白いのか、との意見もあるでしょうが、私は惹かれます。ちなみに、私が林の中の小川を撮った一枚の写真には、川岸に四歳くらいの女の子がしゃがんでいます。ほかの人に見せても、なぜか女の子は見えません。だからどうというわけではないのですが、その写真をとても大切なものに思っています。

ハルさま:
>静岡県には、60㎝の鯛焼きがありますよ。
写真を見ました。これはまた、想像以上に造形的な…。とろろ汁の丁子屋の近くですね。

まねき屋さま:
>束ねられたとしたらウマノケタケと言うキノコが考えられます。
勝手ながら書き込みを期待していました。拝読の上で考えるに、見た目でいえば、ウマノケタケのような気が…。でも、冬の屋内で発生するものなのか、疑問でもあります。いずれにせよ、当時の人々が盛った話なんでしょう。ところで、ついでにいろんな茸の写真を見たんですが、スッポンタケというのにちょっと感動しました。

【座敷浪人の壺蔵】01/21更新について

あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。

海神」:いわゆる海底人の仲間でしょうか。以前「あやしい古典」では、「海人・鮫人」(No.859)というのを紹介しています。

猛魚」:涎を吐いて動物を倒すあたり、コモドドラゴンを連想させますね。魚ではないですが、けっこう泳ぎますから。このラカルトにかぎらず、海の怪物の伝説は非常にたくさんあります。クラーケンなんかもすごいし、「あやしい古典」では「鯨を呑む大魚」(No.86)で、体長一万メートルの「おきな」という魚の話を載せています。

ハルさま:
>上野饅頭:…情景を思い浮かべながら読むと、落語みたいな世界です。
情景が瓦版のイラストのように想像できますね。ところで、現在のとらやについて調べてみたら、ここに出てくるような大饅頭ではないですが、「蓬が嶋」という最大サイズで1㎏強の饅頭があるようです。