たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【あやしい古典文学の壺】04/21更新について

次の二編を追加しました。 「小奥」:江戸時代の公家の貧乏組は、どれくらいの俸禄だったのか。調べてみると「家禄三十俵三人扶持」なんてのがあり、堂上公家で一番少ないのがこのあたりじゃないかと思います。体裁のいい副収入があればいいんでしょうがね。…

【あやしい古典文学の壺】04/11更新について

次の二編を追加しました。 「油瓶の怪」:恨みを晴らしに行くなら、なにも油瓶なんかに化けてひょこひょこ行かなくても、普通に飛ぶなり歩くなりすればよさそうなものだけど、それでは物の怪として物足りないのか…。 「阿衡の紛議」:これが平安政治史におけ…

【あやしい古典文学の壺】04/01更新について

次の二編を追加しました。 「いさぎ」:秩父あたりの憑物を調べたら、「秩父の三害」と呼ばれたらしい「ネブッチョウ・ナマダゴ・オサキ」という憑物の家筋が出てきました。「いさぎ」は、そのうちの「オサキ(=オサキ狐)」のことではないかと思われます。…