〔あやしい古典文学の壺〕に以下の2編を追加しました。「子供の顔」:「通り悪魔」といって、ふと人の心を襲って狂乱させる怪があります。これもそうかもしれませんが、そのあと実家に逃げ帰って平然としているさまが不気味です。「脳中に入る幻人」:高度情…
〔あやしい古典文学の壺〕に、以下の二編を追加しました。 「蛇が突撃」「蛇が悶々」:例を挙げるまでもなく、蛇にまつわるこの手の話は神話の昔から数多く語られてきました。思えば蛇というのは不思議な奴で、あえて足を放棄したことで自由自在を得たかのご…
〔あやしい古典文学の壺〕に、次の二編を追加しました。 「重いうわばみ」:ここはひとつ、右に左に首を打ち振ってパクパクと景気よく人を呑む大蛇を空想しましょう。現実世界で確認できる大蛇はせいぜい体重数十キロ、全然信頼できない情報でも「三百キロの…
【あやしい古典文学の壺】に、次の二編を追加しました。 「水汲み少女」「枝から下がる足」:ただ姿が見えるだけ、声が聞こえるだけ、といった幽霊や妖精が好きです。そんな話の何が面白いのか、との意見もあるでしょうが、私は惹かれます。ちなみに、私が林…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「海神」:いわゆる海底人の仲間でしょうか。以前「あやしい古典」では、「海人・鮫人」(No.859)というのを紹介しています。 「猛魚」:涎を吐いて動物を倒すあたり、コモドドラゴンを連想させますね…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「備えあれば…」:ここまで痛い体験はあまりないにしても、オートロックで自分を閉め出したことなど、身に覚えのある人も少なくないでしょう。 「南都の臆病者」:誰でも臆病なのです。臆病の現れる場面…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「鏡餅に髪が生えた話」:黴か茸か粘菌か、はたして何でしょうね。ともあれ、その鏡餅をどうしたか。たぶん髪の毛をむしり取ったうえで食べたと思います。 「上野饅頭」:四十七人に平らげられたから吉…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「酔死」:いやはや、なんとも…。 「助っ人三平」:年末を飾るべく、ちょっと派手なのにしました。ストーリーは他愛ないものです。三平カッコイイ! なんて思っていただけたら、それでいいです。 今年の…
〔あやしい古典文学の壺〕に、陰摩羅鬼の話を二つ追加しました。あやしい古典通算1700話近くに及んで、いまさらと思われるかもしれませんが、いろいろ肉付けして怪談の体裁の整った陰摩羅鬼の話もいいけど、こういう何のために出るのか定かでないような原形…
〔あやしい古典文学の壺 〕に、次の二編を追加しました。 「娘と狼」:狼は口が大きくて顎が逞しいというイメージから、なんとなく納得できる話。絵心あれば描いてみたい場面です。 「虎の陰嚢」:これも絵に描いてみたい。なんなら「トムとジェリー」みたい…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「堀端の子供」「四谷の河童」:久しぶりに河童を二題。どちらも江戸の掘割に棲む都市型の河童です。江戸時代の妖怪ブームを形成する話の好例といえるかもしれません。私としては、田舎の山河や海浜に棲…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「心はさまざま」:「ごく小さい神様」とは、どんな神様なのか、とても関心を抱かせますね。「勢いよく出る大便」については、知りたくありません。 「位牌堂の怪」:髑髏が踊るのはそれなりに恐ろしい…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。 「医師の横死」:ずっと昔に、この話の詳しいやつを載せています。さらに興味があれば…、「堀田屋敷で狐狩り」(あやしい古典No.164)。 「猫狩り屋敷」:これも堀田家の屋敷での話。こちらは猫との戦い…
このたび、【座敷浪人の壺蔵】は、下記URLに引っ越しました。 https://sanmoto.net 面倒なことはしたくなかったんですが、最近、WEBページを表示するたびにアドレスバーに「保護されていない通信」とか「この接続は安全ではありません」などと出るようになり…
次の二編を追加しました。 「甥天狗」:どうも天狗というのは、胡散臭さがぬぐえません。この話の天狗も、もっともらしいことを言っていますが、一筋縄ではいかない奴らだと思えます。 「先祖伝来の悪霊」:督姫は後々「毒饅頭事件」という噂が語られます。…
次の二編を追加しました。 「胸が裂ける」:飲んだ湯薬がみな裂け目から漏れてしまうというグロテスクな虚しさ…。身につまされます。 「影のわずらい」:離魂・ドッペルゲンガーなどと類似の現象で、只野真葛が『奥州ばなし』に書いた「影の病」と同病のよう…
次の二編を追加しました。 「火見番墜落」:若いころには意気がって危ない行動をしがちです。この番人もそうだったのか、あるいは考えあっての自死なのか。 「生首櫓」:死骸を奪い去る妖怪としては火車が代表的で、ほかにも死神坊主とか化け猫とかいろいろ…
次の二編を追加しました。 「松雲寺の小僧」:小僧は走水観音の上空で捨てられて以降、自力で日本橋まで辿り着いて住職に再会しますが、これも天狗(?)の誘導によるのではないかと考えられます。小僧の衣類を寺の裏山に捨てたり、いろんなことをするやつで…
次の二編を追加しました。 「うわばみの血」:「千疋狼」という類型の怪談の一つで、「鍛冶が嬶」とか「小池婆」などが知られますが、この話では狼が千頭出てくるわけではなく、うわばみ一匹です。そのうわばみが斬られたところから始まるのが、ユニークな気…
次の二編を追加しました。 「果し合い」:こそこそ草履に足を延ばした隙に打ち込めなかったのか…。まあ意外な行動に虚を突かれて、チャンスを逃したのかも。 「竹内狂人」:強い。こういう場合、とにかく強ければいい。剣豪なんて、こんな人が案外多いのでは…
次の二編を追加しました。 「山寺の夜」:妖怪じゃなくて、先に便所に入っていた人かもしれない。あんがい親切な人だったのでは…。 「妖怪の湯治」:便所の妖怪はいろいろです。中から戸を閉ざしいて開けられなくするなんてのは、迷惑だけど怖くはありません…
次の二編を追加しました。 「幽霊の帰還」:四谷の墓地で心中したのが叔父たちでなければ、いったい何者だったのか。そのことを登場人物の誰も問題にしていないのが不思議です。 「俳諧師の終焉」:三我が十四日に棺桶屋に現れたとき、同道していた出家はい…
この春に『女妖百物語』『妖異童話集』を電子ブックとして出しましたが、古い人間の私は、どうも物足りない気がして、ペーパーバック版を新たに刊行しました。電子ブックと一緒にAmazonで売っています。内容は電子ブックと同じで、値段は8倍ほどしますから…
次の二編を追加しました。 「龍に巻かれる」:オズの魔法使いの例を出すまでもなく、人や車、家などが竜巻に巻き上げられた逸話は幾らでもあります。この話のように行列中の侍と馬だけというピンポイントを突いた被災が実際にありうるのか分かりませんが、そ…
次の二編を追加しました。 「毛と煙」:富士山の宝永大噴火後に毛が降ったという記録は多く残されており、さまざまに考察されています。でも、あやしい古典文学としては、「おお、毛が降ったか。さぞ見ものだったろう」「黒煙が出たか、けむかったろうな」な…
次の二編を追加しました。 「貧乏神の祠」:貧乏神の像というと、ねずみ男に似たのをよく見かけますね。あれだったら何となく親近感がわいて、盗みたくなるかもしれない。しかしまあ、神体まで無くなるとは、貧乏の極みではあります。 「通う神」:道祖神は…
次の二編を追加しました。 「怪兎」:後足4本・前足2本、ケンタウルスのような体躯を想像しました。しかも両性具有、うかつに手を出すべきでないように思うが。 「異火」:蛍火のごとく集い、星空のごとく散り輝く火群。こんな火に包まれたら夢幻のうちに…
次の二編を追加しました。 「川の呼び声」:私が川漁をすることは今後ともないでしょうが、もしやるなら、時として川の怪異と直面するような漁をすべきだと思います。たとえば「キャッチ&リリース」とか、なんかしっくりきません。 「布団の中から大きな手…
次の二編を追加しました。 「死人を喰らう」:墓所で捨てられた死体の肉を切って食う場面を想像すると、いかにも鬼の所業みたいですが、古来、中国では(日本でも)漢方の生薬として、人体のさまざまな部位が用いられてきました。現代の移植医療なども、突き…
次の二編を追加しました。 「偽りの功名」:気絶した下僕の下敷きになって圧死とは、蜘蛛が弱すぎる。そんなやつが通りかかる者を片っ端から喰っていたとは、到底思えない。 「半蛇の内介」:「内介が淵」というのは、河内国の北部にかつて実在した淵だそう…