以下の2編を追加しました。
「藁人形」:大田南畝『半日閑話』にも出てくる話で、『日本随筆大成』所収のそれでは「神田藍染川の怪犬」と小見出しがついています。べつに犬が怪しいわけではないんですがね。岡本綺堂『半七捕物帳』でも使われていたはず。
「川の怪物」:昔は、狂気したり事情に迫られたり、なんとなくそんな気になったりして山に入り、山男とか山女とか、なにかの怪物とみなされる人が少なくなかったのかもしれません。本人からすれば「好きにさせてくれ」というところでしょうが、ちらちら姿が見え隠れすれば、気にせずにおれないのも分かります。