たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【あやしい古典文学の壺】10/01更新について

次の二編を追加しました。

「火見番墜落」:若いころには意気がって危ない行動をしがちです。この番人もそうだったのか、あるいは考えあっての自死なのか。

「生首櫓」:死骸を奪い去る妖怪としては火車が代表的で、ほかにも死神坊主とか化け猫とかいろいろいます。この場合、首ないし全身が櫓の上にあったとのことですが、梯子段を運び上げたというより、空飛ぶ何ものかによると思われます。

ハルさま:
>生首櫓:結局…何も分からないままなんですね。
話の末尾を「狐狸の仕業であろう」とか「前世の因縁にちがいない」などと、分かったような分からないような結末にしていることも多いなか、謎のままというのも味わい深いと思いますが、いかがでしょうか。
>火見番墜落:…そもそも怪異とは何だったのか?
物陰から人語で話しかけるとか、障子の向こうで踊るとか、そういうたわいない怪異だといいですね。