〔あやしい古典文学の壺〕に次の二編を追加しました。
「堀端の子供」「四谷の河童」:久しぶりに河童を二題。どちらも江戸の掘割に棲む都市型の河童です。江戸時代の妖怪ブームを形成する話の好例といえるかもしれません。私としては、田舎の山河や海浜に棲む民俗的・土俗的な河童が好きなんですがね。
ハルさま:
>四谷の河童:その地域では住民として受け入れられてる河童。ちょっとほっこりしました。
こういう河童と地域社会の関係が登場するあたり、江戸の妖怪文化の余裕感なのでしょう。もちろん、「酷い扱いをしたら、祟られる」といった妖怪らしさも保たれています。