たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】12/12更新について

あやしい古典文学の壺〕に、陰摩羅鬼の話を二つ追加しました。あやしい古典通算1700話近くに及んで、いまさらと思われるかもしれませんが、いろいろ肉付けして怪談の体裁の整った陰摩羅鬼の話もいいけど、こういう何のために出るのか定かでないような原形的な陰摩羅鬼もよかろうと…。

幽霊火」:安倍川渡し場あたりには実際に処刑場があって、刑死者を供養する臨終山正念寺という寺もあったとのことです。

屍の鳥」:安倍川河原の陰摩羅鬼は人型の火ですが、中国ではもっぱら鳥の形です。あやしい古典文学No.715「光物」では、陰摩羅鬼と思われる鳥状のものが射殺されて食べられています。

ハルさま:
>娘と狼:これは、こんな時に娘を使いに出した父親が責められるべき。
そういえば、赤ずきんのお母さんも、狼がホイホイ出てくるような森に、娘を使いに出していますなあ。