たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】7/01更新について

あやしい古典文学の壺〕に二編追加しました。

屋根屋の横死」:江戸時代、いわゆる「斬り捨て御免」なんて考え方は、実際にはなかったらしいですが、いつの時代にも短気な人、乱暴な人、残忍な人はいるので、無礼討ちまがいの暴力沙汰はあったわけです。それにしても、近所の屋敷内に無造作に死骸を捨てたというのは呆れます。

神霊の弟子」:「下谷に住む医者で学者の平田玄端」とは、平田篤胤の別名です。つまり、神霊の弟子を自称する少年は、篤胤の代表作『仙境異聞』の寅吉ということになります。