たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に4編を追加しました。

10/11「よく食う化け物」:最初は色仕掛けだったのに、途中から食い気いっぽうになったのが笑えます。
「許真の結婚」:結婚相手が狐であろうとそうでなかろうと、人生はこんなものじゃないのかな。許真は誠実に生きていると思います。

10/21「切腹男」:爪の間から狐が入ったとか言って、皮肉を割いて引っ張り出した人の話があります。この場合、狐はいなかったのか、いちはやく逃げられたのか。
「白昼の妖怪」:家じゅう総出で狐を喰うというのは、意表を突く気合のこもった反撃だと思います。この路線で畳みかけて攻めれば妖怪を追い払えたのではないか。惜しいことをしました。

ハルさま:
>大きい亀って、何か深いことを考えていそうでちょっと不気味。
考えの深い大亀は、中国の奇談なんかによく出てきます。甲羅をまとった姿に惑わされているような気もしますね。甲羅がない姿形を想像するに、あまり哲学的とは言えない。不気味は、いちだんと不気味ですが…。