〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。
1/02「瘤の人」「坊主になるな、魚喰え」:正月らしく、めでたい気分になれるかもしれないのを選んで載せました。
1/11「男の首」:流言やデマが世相を覆うのはいつの時代も変わらず、むしろ今のほうがたちが悪いとさえいえます。この話について言うと、展開が型どおり出来上がりすぎているので、空言に人々が振り回されたという話そのものが空言だったのではないでしょうか。
「男を喰う女」:逃げ出さなかった男たちに、献杯を捧げたい。
ハルさま:
>鬼女紅葉と鬼切の刀の話は、ちょっと検索しただけでも様々なバリエーションがあって面白い…
惟茂と金剛山の関係ですが、惟茂は鬼女紅葉を討ち取ったあと、信州上田の「金剛山霊泉禅寺」の温泉で体を癒したとの言い伝えがあるようです。また、信州別所温泉の「金剛山常楽寺」近くにある古墳は「将軍塚」とか「惟茂塚」とか呼ばれるているらしい。これらの寺名の「金剛山」を河内の金剛山と混同したか、わざと置き換えたかして、紅葉伝説の一バリエーションから派生した新たな話が出来上がったように思われます。