たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に6編追加しました。

4/11「馬足の民」:「丁霊」は、B.C.3~A.D.5ごろモンゴル高原で遊牧生活をしていたトルコ系民族なんだそうで、なるほど……という気がしますね。
「瓠犬国」:わりとよく、いろいろな類話の形で語られる話です。あやしい古典no.1464「五彩犬」もその一つ。

4/21「浜辺の声」:これも船幽霊の一種でしょうか。集団で船を襲ったりするのとはだいぶ傾向が違います。
「亡夫の横笛」:今昔物語集巻二十七第二十五「女、死せる夫の来るを見し語」の短縮ヴァージョン。

5/01「婆羅国」「烏衣国」:もうムチャクチャですがな。

まねき屋さま:
いつもながら思いがけない世界を紹介していただき、ありがとうございます。WEB上にはナラタケや他の光るキノコ類の記事が次々に出現して、迷宮をさまよう気がしてきました。

ハルさま:
>馬足の民……
むかしの中国の一里は500メートルくらいだそうですから、それでいくと300里は150キロメートル。一日10時間走ったとして、平均時速は15キロ、堅実な走りです。速さは筋斗雲の圧勝。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

[あやしい古典文学の壺]に5編追加しました。

3/11「狐火」:狐火と言われるものにはいろいろあるんですが、ここでは、狐の吐息が光る、狐の所持する玉が光る、といった類の火だと思われます。
「狐つかい」:狐をつかう術なんて、敬遠したほうがいいかも。その術を学んだ人が狐を呼び出したものの、狐どもはまるでいうことを聞かず、その人は狐に嘲弄され、暴力まで振るわれて、ついに自殺に追い込まれたという話もあります。

3/21「近仏国」:よくわからんのですが、ボルネオ島あたりだという説があるらしい。とすると、下の三仏斉国の近辺です。
「三仏斉国」:この国については、Wikipediaの記事をはじめとして、ネット検索で多数出てきます。

4/01「鈍刀の奇瑞」:今までずっと更新は2編ずつだったのですが、今回はずいぶん長いので、1編だけの追加にしました。長い話が苦手な方には、申し訳ありませぬ。

ハルさま:
>狐つかい:芥川龍之介の「魔術」を思い出しました。
芥川の「魔術」は記憶になかったので、読んでみました。おっしゃるとおりですね。
>近仏国:「仏に近い国」で「仏教の盛んな国」かと思ったらとんでもない。
三仏斉国の近くだから「近仏国」と呼んだだけかもしれません。

新刊と更新について

5冊目のkindle版電子ブック『怪の壺 妖物どよどよ草』を発刊しました。
詳しくは こちら をご覧ください。
〔あやしい古典文学の壺〕に6編追加しました。
2/01「光るもののこと」:なんでか知らないけど、言われてみればみんな光りそうだ。光る蜘蛛なんて、きっといるような気がする。
「訝しいこと」:馬の卵のところで出てくる「鮓答」は腸結石であって、広く解毒剤などとして用いられてきたそうです。ポルトガル語では「ヘイサラバサラ」という呪文じみた呼称です。
2/11「最勝寺山の猫又」:化け物というより、正体のさだかでない猛獣です。
「狐の子、人の子」:報復合戦は無益でも、心情的に不可避な場合があります。蔵奉行が故意に情報を漏らしたことで、最悪の事態は避けられたといえるでしょう。
2/21「老過国」:こういうのは、今の世の中の一面でもあるような…。
「奇肱国」:これはいいなあ。物語を想像させるし、映像的にも鮮やかだ。
 
ハルさま:
>狐の子、人の子:これは狐の言い分も分かる気がします。
「狐の子も人の子も、かわいいのは同じことだ」…不本意ながら棲みかを立ち退くことになった狐の心情ですが、いろんな受け取り方ができますね。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。

01/11「無腸人」:別なところに「無腹人」というのもおります。こちらは無腸人のような再生力はなさそうで、ただ、「無腹人はきわめて背が高く、腹中に腸がないので、食べた物はそのままただちに排泄される」のだそうです。
「羽民の国」:羽毛に覆われた体で断崖に住んで卵を産む……ほとんど鳥ですね。あまり遠くまで飛べないという控えめさがかわいい。

01/21「蝦夷鼠」:今日「エゾなんたらネズミ」と呼ばれるげっ歯類には、該当するものがなさそうです。この獣はいったい何だったのか。油揚げの豆腐ばかり毎日食べて、大丈夫なのか。
筑前の妖物」:こいつは相当のシロモノですね。淫魔のごとく女に姦淫するいっぽうで、凶暴な獣として猛犬相手に本気の喧嘩もする、今までにない妖物だ。

ハルさま:
>羽民の国 ・無腸人:…何かあったから書かれたわけで、全くの幻想とも思えない。
何からこんな話になったのかな、と考えるのが面白いです。考えて何に思い当たるのでなくても、考えること自体が面白い。

まねき屋さま:
変わらずご来訪いただき、ありがとうございます。
シロフクロウハリーポッターが飼っているフクロウですね。雪原にポツンと立っている写真なんか見ると、もの思わし気な子供みたいに見えます。いざ飛翔すると、さすがに大型猛禽類ですが…。

2024年挨拶と更新について

 

1/02〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。
「岩上の人面」:顔の大きな女の妖怪は、山中にとどまらず、町中でもよく出てきます。顔の大きな男の妖怪というのは知りません。けっこう怖そうですが…。
「猪に乗って去る」:話が進むにつれて、ただの雑役僧ではないことが知れてくる不思議さが、いいと思います。

ハルさま:
>雪童:集団で臆病者をからかいに来たとしか思えない所業。
集団という見方はなかった。単体の雪童が大暴れしたとばかり…。集団のほうが格段に面白いですね。ついでに言うと、雪女なんかも大集団で出てきたら面白い。