たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。

11/21「山魅」:一般に「すだま」と呼ばれるやつの仲間でしょう。木こりに対する樹木の側の反撃ともとれるけど、やられようを見ると案外弱っちい。
「山神の祟り」:祟りというほどのことではなく、狐に化かされたとしか思えない。

12/01「山吹猫・出世猫」:府中城内では、猫に出会うたびに一喜一憂。難儀なことです。
「風来童子」:「畏れ多い筋の子」といっても、いわゆる貴種ではなく、叩いた腕を麻痺させるような異能があることから考えて、鬼神・山神の類の子かもと危ぶんだのでしょう。でもそれだと、追い出したら祟られそう。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。

11/01「鶴・白鳥」:鳥の肉はみな美味なもののようで、あのカラスでさえ食べればかなりイケるとのことです。気力が増すかどうかは分かりません。
巴西侯」:牧歌的な妖怪の時代の終わりを思わせる、ちょっと身につまされる話でもあります。

11/11「味気ない大魚」:イルカや小型のクジラを推測させる描写ですが、それらであれば海岸の住民が知らないはずはないので、やはり未知の魚だったのでしょう。
「遡上」:調べてみたら「プリオノスクス」という約2億7,000万年前の両生類は、体長が9メートルほどあったとのことです。いやあ、太古のロマンですなあ。

ハルさま:
>許真の結婚…子供たちが早逝したのは寿命が狐寄りだったからなのかしら…。
これは考えなかった。納得です。
>遡上…山椒魚は海に居たのだという結論はややこじつけっぽいですが、…
まあそうなんだけど、「ヤマメの稚魚の一部は海に下って豊富な食にありつき、巨大なサクラマスとなって再び遡上する」というのを連想して、私は面白いと思いました。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に4編を追加しました。

10/11「よく食う化け物」:最初は色仕掛けだったのに、途中から食い気いっぽうになったのが笑えます。
「許真の結婚」:結婚相手が狐であろうとそうでなかろうと、人生はこんなものじゃないのかな。許真は誠実に生きていると思います。

10/21「切腹男」:爪の間から狐が入ったとか言って、皮肉を割いて引っ張り出した人の話があります。この場合、狐はいなかったのか、いちはやく逃げられたのか。
「白昼の妖怪」:家じゅう総出で狐を喰うというのは、意表を突く気合のこもった反撃だと思います。この路線で畳みかけて攻めれば妖怪を追い払えたのではないか。惜しいことをしました。

ハルさま:
>大きい亀って、何か深いことを考えていそうでちょっと不気味。
考えの深い大亀は、中国の奇談なんかによく出てきます。甲羅をまとった姿に惑わされているような気もしますね。甲羅がない姿形を想像するに、あまり哲学的とは言えない。不気味は、いちだんと不気味ですが…。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

あやしい古典文学の壺〕に4編を追加しました。

09/21「火傷に小便」:〈虫刺されに小便〉などと同様、治療法が心許なかった時代には、こういうのが信じられるのは無理ありません。もっとも現代でも、飲尿健康法のたぐいが行われておりますが…。
「人を殺す亀」:亀は河童の原型とされるものの一つです。この話の亀が「肛門を破る」のも、尻子玉を奪う河童の行動に等しいですね。

10/01「耳の下の疵」「近江から来た生霊」:生霊二題。たとえば怨みを抱いて祟るといっても、死んだ後の死霊の祟りでは今さら感があるのに対して、生霊は現世で勝負なだけ達成感があるかも。それはおくとしても、現に生きている生身の人と離脱した遊魂との二重性は、怪異譚として味わい深いところです。

幻妖なぞ語り

Amazon Kindle 本として、電子ブック『怪の壺 幻妖なぞ語り』を出版しました。

『怪の壺 妖異童話集』から1年半ぶりの出版になります。
怪異談はそもそも謎の要素を多分に含みますが、その中でも謎めいた幻想味の漂うものや読み終えても不思議が晴れないものを選んでみました。書籍化するにあたり、あらためて文面を推敲し、読みやすく手を加えたつもりです。
詳しくは 下記をご参照ください。