[あやしい古典文学の壺]に5編追加しました。 3/11「狐火」:狐火と言われるものにはいろいろあるんですが、ここでは、狐の吐息が光る、狐の所持する玉が光る、といった類の火だと思われます。「狐つかい」:狐をつかう術なんて、敬遠したほうがいいかも。…
5冊目のkindle版電子ブック『怪の壺 妖物どよどよ草』を発刊しました。 詳しくは こちら をご覧ください。 * 〔あやしい古典文学の壺〕に6編追加しました。 2/01「光るもののこと」:なんでか知らないけど、言われてみればみんな光りそうだ。光る蜘蛛なん…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。 01/11「無腸人」:別なところに「無腹人」というのもおります。こちらは無腸人のような再生力はなさそうで、ただ、「無腹人はきわめて背が高く、腹中に腸がないので、食べた物はそのままただちに排泄される」…
1/02〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。「岩上の人面」:顔の大きな女の妖怪は、山中にとどまらず、町中でもよく出てきます。顔の大きな男の妖怪というのは知りません。けっこう怖そうですが…。「猪に乗って去る」:話が進むにつれて、ただの雑役…
〔あやしい古典文学の壺〕に8編追加しました。 11/21「機転の泥棒」:うまく気絶してくれたからよかったけど…。「惣助失踪」:天狗の手下にされた人が惣助みたいな行動をとる話を、いくつか知っています。12/01「赤蜘蛛」:寺側の攻勢が徹底的ですごい。「…
〔あやしい古典文学の壺〕に10編追加しました。 10/01「井戸に落雷」「天狗の漁猟」:昔の記事によれば、落雷の折りにたびたび雷獣が現れて(落ちて)そこらをうろうろし、捕えられたりしています。なかには食べられてしまったものもあります。天狗の場合、…
〔あやしい古典文学の壺〕に8編追加しました。 8/21「オサキ狐」「くだという怪獣」:キツネ系憑き物2種。オサキ狐のようなやつが、普通の犬猫と同様に繁殖してそこらを徘徊したら、たしかに困りものですね。 9/01「大物の運搬」:あやしい大物の運搬、どこ…
〔あやしい古典文学の壺〕に10編追加しました。 7/01「大人足跡・小人足跡」:大きい足跡を「たんたん法師の足跡」と呼ぶのは「ダイダラボッチの足跡」と同義でしょうが、小さいほうの「でらでら法師…」もダイダラボッチと思われ、こうなるとよく分かりませ…
〔あやしい古典文学の壺〕に8編追加しました。 5/21「泣き叫ぶ老人」:見苦しい、黙ってろ、とも思わせる姿ですが、これも次の「臨終の言動」と同様に病勢のなせるわざかもしれません。「臨終の言動」:まったく「僧の言は愚か」です。冷静な洞察をもって物…
〔あやしい古典文学の壺〕に8編追加しました。 04/11「毛の生えた熱いもの」:産まれたものの異様さが目を引きますが、その後生きたのか死んだのか、どうなったのだろう。「水を吸うもの」:いかにも奇妙なもので、イメージするのがひと苦労です。「鑓到火…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。 3/21「笛吹川の獺」:私は、水族館にいたりする獺の挙動には、なにか邪悪な雰囲気を感じます。妖獣の仲間にされるのも、気の毒ながら仕方がない気がしますね。ちなみに「海獺(ウミウソ)」はアシカの別名とさ…
〔あやしい古典文学の壺〕に6編追加しました。 2/21「竜巻」「頭蓋骨」:魚とか動物とかが空から降るのを「ファフロツキーズ現象」というんだそうです。世界各地でいろんなものが降った記録があります。それなりに説明がついている話もあって、例えばアイス…
4冊目のKINDLE版電子ブックとして、このたび出版しました。詳しくはこちらを見てください。
〔あやしい古典文学の壺〕に6編追加しました。 1/21「処女懐胎」:本文でも触れられているように、類話はほかにもあるでしょう。艶笑譚として語られがちな内容で、そのぶん陳腐とも言えます。「富山の奇子」:ろくでもない赤子ですね。 2/01「蛇の出る幟」…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。 1/02「瘤の人」「坊主になるな、魚喰え」:正月らしく、めでたい気分になれるかもしれないのを選んで載せました。 1/11「男の首」:流言やデマが世相を覆うのはいつの時代も変わらず、むしろ今のほうがたちが…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。 12/11「満方」:いわゆる「マンボウの昼寝」は、深海に潜って冷えた体を太陽光に当てて温めているんだそうです。そうかもしれませんが、体が冷える魚はほかにもあるだろうに、マンボウのみが水面に横たわって…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。 11/21「山魅」:一般に「すだま」と呼ばれるやつの仲間でしょう。木こりに対する樹木の側の反撃ともとれるけど、やられようを見ると案外弱っちい。「山神の祟り」:祟りというほどのことではなく、狐に化かさ…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。 11/01「鶴・白鳥」:鳥の肉はみな美味なもののようで、あのカラスでさえ食べればかなりイケるとのことです。気力が増すかどうかは分かりません。「巴西侯」:牧歌的な妖怪の時代の終わりを思わせる、ちょっと…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編を追加しました。 10/11「よく食う化け物」:最初は色仕掛けだったのに、途中から食い気いっぽうになったのが笑えます。「許真の結婚」:結婚相手が狐であろうとそうでなかろうと、人生はこんなものじゃないのかな。許真は誠…
〔あやしい古典文学の壺〕に4編を追加しました。 09/21「火傷に小便」:〈虫刺されに小便〉などと同様、治療法が心許なかった時代には、こういうのが信じられるのは無理ありません。もっとも現代でも、飲尿健康法のたぐいが行われておりますが…。「人を殺す…
Amazon Kindle 本として、電子ブック『怪の壺 幻妖なぞ語り』を出版しました。 『怪の壺 妖異童話集』から1年半ぶりの出版になります。怪異談はそもそも謎の要素を多分に含みますが、その中でも謎めいた幻想味の漂うものや読み終えても不思議が晴れないもの…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の2編を追加しました。 「古酒」:漆状の酒(?)を飲む勇気はありませんね。Rakutenには、200年以上昔のナポレオン時代に蒸留されたというコニャックが、330万円くらいで出ています。でも古い酒をありがたがる気持ちはよくわ…
〔あやしい古典文学の壺〕に次の2編を追加しました。 「一足鳥」:神瀬の岩戸は「神瀬石灰洞窟」として国の名勝に指定されている所です。JR九州の最寄り駅は肥薩線の一勝地駅。「一足鳥」とはイワツバメのことらしいんですが、日本に広く分布しているし、写…
〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。 「母と女房を殺した男」:願を破って酒を飲んだぐらいでこれほどの罰が当たったら、たまりませんね。でも願掛けなんて、しないに越したことはないとも思うのです。酒断ちなら自分次第だし、できなくても罰は当…
〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。「苦潮」:これは海底付近に形成された酸素が極端に少ない水塊(貧酸素水塊)が海面に上がってきたもので、淡青色をしていることが多く、「青潮」とも呼ばれます。飲んだら即死するような強毒ではありませんが…
〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。「稲田姫を祭る祠」:この祠とは、茨城県笠間市の稲田神社のことだと思われます。ヤマタノオロチに食われる寸前だった少女時代の稲田姫を思うと、巨竜を鎮めるにはかなり頼りないのですが、櫛に変身してスサノ…
〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。 「狐になれ」:稲荷社に祀られる神は「宇賀のみたま」をはじめとする農耕神で、「すくな彦」はちょっと違うような気がしますが、穀物神でもあるので、祀っている稲荷社もあるのかなと思います。 「兄妹の密通…
〔あやしい古典文学の壺〕に2編追加しました。 「女相撲」:江戸時代、女相撲は人気の興行の一つで、べつに悪趣味なキワモノの類ではなかったようです。このこと一つとっても、「土俵に女は上げない」といった禁制は、歴史的に根拠のないものと言えます。 …
〔あやしい古典文学の壺〕に二編追加しました。 「屋根屋の横死」:江戸時代、いわゆる「斬り捨て御免」なんて考え方は、実際にはなかったらしいですが、いつの時代にも短気な人、乱暴な人、残忍な人はいるので、無礼討ちまがいの暴力沙汰はあったわけです。…