たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に4編追加しました。

01/11「無腸人」:別なところに「無腹人」というのもおります。こちらは無腸人のような再生力はなさそうで、ただ、「無腹人はきわめて背が高く、腹中に腸がないので、食べた物はそのままただちに排泄される」のだそうです。
「羽民の国」:羽毛に覆われた体で断崖に住んで卵を産む……ほとんど鳥ですね。あまり遠くまで飛べないという控えめさがかわいい。

01/21「蝦夷鼠」:今日「エゾなんたらネズミ」と呼ばれるげっ歯類には、該当するものがなさそうです。この獣はいったい何だったのか。油揚げの豆腐ばかり毎日食べて、大丈夫なのか。
筑前の妖物」:こいつは相当のシロモノですね。淫魔のごとく女に姦淫するいっぽうで、凶暴な獣として猛犬相手に本気の喧嘩もする、今までにない妖物だ。

ハルさま:
>羽民の国 ・無腸人:…何かあったから書かれたわけで、全くの幻想とも思えない。
何からこんな話になったのかな、と考えるのが面白いです。考えて何に思い当たるのでなくても、考えること自体が面白い。

まねき屋さま:
変わらずご来訪いただき、ありがとうございます。
シロフクロウハリーポッターが飼っているフクロウですね。雪原にポツンと立っている写真なんか見ると、もの思わし気な子供みたいに見えます。いざ飛翔すると、さすがに大型猛禽類ですが…。