たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【座敷浪人の壺蔵】更新について

〔あやしい古典文学の壺〕に10編追加しました。

7/01「大人足跡・小人足跡」:大きい足跡を「たんたん法師の足跡」と呼ぶのは「ダイダラボッチの足跡」と同義でしょうが、小さいほうの「でらでら法師…」もダイダラボッチと思われ、こうなるとよく分かりません。
「異怪の女」:末尾「世間に立ち交っている異怪の女もある。珍しくはない」。なかなかに納得させる言葉です。

7/11「獣鳥」:でかくて異形、毒性も強い。でも鉄砲十挺で倒されるとは、意外に脆い。
「ざつくわ」:愛執は深いが戦闘力が足りない。もっとがんばれ、坊主に負けるな。

7/21「蓮ノ葉の奇事」:蓮の葉を干して、お茶にして飲むのか。知りませんでした。
甲斐国七奇異」:猫の声で鳴く鼠…、この発想はなかった。

8/01「飛び物」:あぶないなあ。
「海の不思議」:海洋冒険譚には、何にもまして心躍らせるものがあります。

8/11「鼠塚」:場所は、今の大阪府枚方市内の藤阪でしょうね。鼠たちは非業の死を遂げた誰かの塚を守護していたのかも。枚方市内には「阿弖流為首塚」なんてのもありますし…。
「草庵の大鼠」:いろんなアクションをして挑発する大鼠。考えようで、某テーマパークのキャラクターみたいです。僧が激怒したのは、米を食われたからでしょう。食い物の恨みは深い。

ハルさま:
>獣鳥 :こんなに大きいのに、普段はどこにいたのでしょう?
地味な小鳥だったのが、突然巨大化し、獣鳥自身困惑していたのかもしれません。
>蓮ノ葉の奇事:…なんとなく縁起が良さそう。
鶴が舞ったりして、いかにもな雰囲気。でもそれだけで何事もなかったら拍子抜けですね。

mitaさま:
>寛平ちゃんの「かい~の」ですね。
そんな感じです。こっちもムズムズ痒くなる。