たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【あやしい古典文学の壺】05/20更新について

次の二編を追加しました。

「海蛇」:この件で調べて、ウミヘビには、爬虫類のウミヘビ(海中環境に適応した蛇)と、魚類のウミヘビ(鰻やアナゴの仲間)があることを初めて知りました。ウミヘビはすべて魚だと、ずっと思い込んでいました。で、この話のウミヘビは蛇か魚かですが、どうもよく分かりません。できれば魚のほうであってほしいと思います。海を泳ぐ蛇(しかも毒蛇)というのを、まだ生理的に受け入れがたい。

「毛雨」:土が降る、魚が降る、などの怪雨とともに、毛が降る話も時々見かけますが、この話の場合、『怪異弁断』の説明のスケールの大きさが魅力的です。

ハルさま:
>放下の芸には種も仕掛けも無かったという事ですよね。
頭皮の強靭さだけがたよりの捨て身の芸だった。悲劇です。
>美味しいですよね、太刀魚…。
同感。だいぶ昔、瀬戸内の周防大島で食べた太刀魚の鏡盛が忘れられない。