たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【あやしい古典文学の壺】06/11更新について

次の二編を追加しました。

「死人を喰らう」:墓所で捨てられた死体の肉を切って食う場面を想像すると、いかにも鬼の所業みたいですが、古来、中国では(日本でも)漢方の生薬として、人体のさまざまな部位が用いられてきました。現代の移植医療なども、突き詰めてみれば同様のことにも思われます。何がよくて何が悪いとか、決めつけてしまうようなことではないかもしれません。

「道連れ」:かなり危ないものを食わされたはず。「狐の団子は馬の糞」なんてのが、ずっと優しく思えます。

ハルさま:
>いったい何を食わされたんでしょうか。
蕎麦と称して刺だらけの茨の蔓を、団子と称して角礫を…
>つられて改心しちゃったのもいい
単純な奴ですね。