たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

【あやしい古典文学の壺】05/01更新について

次の二編を追加しました。

「試し物」:往来で通行人を突然斬るのではないやり口で、サイコキラーの気持ち悪さが色濃い悪人なのに、怨念に憑かれるやあっけなく狂死したのは拍子抜けです。

「指が痒い」:痒い指を擦って手が杓子みたいになったというあたり、感覚的に堪えがたいところを突いてきます。怪しいものが出ると恐れられた「みよし長屋」ですが、その長屋に入ると指が痒くなる、といった怪談だったらもっと恐ろしい。