たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9/21【あやしい古典文学の壺】更新について

以下の二編を追加しました。 「常陸坊海尊」:敵前逃亡の卑怯者と見なされることの多い常陸坊。しかし、自分なりにやるだけやって“ここまで”と見切りをつけるのも、自由で柔軟な姿勢といえるかもしれません。 「福仏坊」:仙人なのに珍獣のごとく召し捕られ…

9/11【あやしい古典文学の壺】更新について

以下の二編を追加しました。 「蝦蟇に憑かれる」:蟇蛙は日本でも中国でも、あの独特の存在感から、蛙の妖を一手に引き受けています。ウシガエルなんてのも大きくて鳴き声に間抜けた凄味があり、十分に妖気を放ちそうですが、大正時代に輸入された外来種なの…

9/1【あやしい古典文学の壺】更新について

以下の2編を追加しました。 「誘う坊主」:坊主は天狗系の怪人でしょう。天狗が人を誘って(誑かして)あちこち連れ歩く話はよくあります。奇妙なのは、誘う相手はたいていいい年をしたオッサンかさえない少年なんかだということ。衆道的なものかもしれませ…