たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【あやしい古典文学の壺】03/21更新について

次の二編を追加しました。 「鬼殿の怪」:いわゆる「地縛霊」というやつです。現在「鬼殿」という地名はありませんが、三条通と東洞院通の交差点の北東、中京郵便局付近とのこと。 「寄生虫男」:新任の信濃守が何か不都合なことをしでかしたわけでもないの…

【あやしい古典文学の壺】03/11更新について

次の二編を追加しました。 「焼き場の鬼」:火葬の火で焼いた餅を食べれば病が治る…、あやしい古典の世界ではよく聞くような説ですが、治る病はそんなことしなくても治るし、重い病はその程度では治るまいと思われます。しかし、芋の葉の面をかぶった病人に…

女妖百物語

Amazon Kindle本として、電子ブック『怪の壺 女妖百物語』を出版しました。 女性にまつわる妖談百話を載せたもので、【あやしい古典文学の壺】からの編集ですが、書籍の体裁となり、文章にも手を入れたので、読みやすくなっていると思います。定価250円。Kin…

【あやしい古典文学の壺】03/01日付の更新について

「袴幽霊」:手討ちにあったときの服装だからと袴姿で暢気に徘徊し、按摩を頼めば気軽に引き受ける。一見憎めないやつです。しかし、舟を沈めて罪のない人々を道連れにしたあたり、やはり怨霊ですね。 「手柄話」:勝鬼坊は、じつに久しぶりの登場。あやしい…