たそがれ壺記

古典の森に棲み暮らし、奇談・怪談を語る偏人のブログです。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【あやしい古典文学の壺】06/21更新について

次の二編を追加しました。 「川の呼び声」:私が川漁をすることは今後ともないでしょうが、もしやるなら、時として川の怪異と直面するような漁をすべきだと思います。たとえば「キャッチ&リリース」とか、なんかしっくりきません。 「布団の中から大きな手…

【あやしい古典文学の壺】06/11更新について

次の二編を追加しました。 「死人を喰らう」:墓所で捨てられた死体の肉を切って食う場面を想像すると、いかにも鬼の所業みたいですが、古来、中国では(日本でも)漢方の生薬として、人体のさまざまな部位が用いられてきました。現代の移植医療なども、突き…

【あやしい古典文学の壺】06/01更新について

次の二編を追加しました。 「偽りの功名」:気絶した下僕の下敷きになって圧死とは、蜘蛛が弱すぎる。そんなやつが通りかかる者を片っ端から喰っていたとは、到底思えない。 「半蛇の内介」:「内介が淵」というのは、河内国の北部にかつて実在した淵だそう…