次の二編を追加しました。
「幽霊の帰還」:四谷の墓地で心中したのが叔父たちでなければ、いったい何者だったのか。そのことを登場人物の誰も問題にしていないのが不思議です。
「俳諧師の終焉」:三我が十四日に棺桶屋に現れたとき、同道していた出家はいったい何者だったのか。これもなかなか不思議な話です。
ハルさま:
>俳諧師の終焉:もしかして、十四日にはもう死んでいたのかしら。
死を前にして遊魂が知人の前に現れる話もよくあります。そういうやつかと…。
>幽霊の帰還:ということは、甲府の人妻と心中していたのは水戸の若い男?
瘧を病んだ男をあっさり見捨てて逃げる女が、簡単に心中などしそうにありませんが、でもまあ、無理心中というのも考えられますね。あと、四谷の心中の風体・持物はあくまで人から聞いた話なので、じっさいはまるで無関係の男女かも。